Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

みんな勇気のある少年たちですから、そのくらいのうわさがあるほうが、かえって、きもだめしには、つごうがよいのでした。七人は、森の入口へやってきました。まだ八時ぐらいですが、そのへんには家もないので、あたりはまっ暗です。空はいちめん雲におおわれ、星ひとつみえません。大きな木のしげった深い森です。森の中をのぞいてみると、黒ビロードのようにまっ暗です。

「みんな、この森のむこうのはずれに、大きなひらべったい石があるのを知っているね。昼間、見ておいたから、わかるだろう? あの石の上に、木の札が七枚、おいてある。ひとりずつ順番に、森の中へはいっていって、あの札を一枚ずつ、とってくるんだよ。わかったね。」

小林君が、六人の少年たちに、いってきかせました。

「わかっているよ。ぼくが、いちばんに行くよ。」

拳闘のうまい井上一郎君が、一足まえにでていいました。

「やっぱり、きみは勇気があるね。よしッ、いちばんのりは、井上君だ。だが、きみ、ひとだまに注意したまえね。」

小林少年が、ちょっと井上君をからかってみました。

「ひとだまは、どのへんに出るんだい? 木下君。」

ひとりの少年が、おっかなびっくりで、たずねました。