Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
巨大な二つの目が、こちらをにらんでいます。まっ赤な血のような色の、でっかい目です。それから口! パクッと、ひらいた大きな口の中に、火がもえているようです。いまにも、火炎を吹きだし、その熱で、窓ガラスをとかしてしまうのではないかと思われるばかりです。
小林君は、おもわず、こぶしをにぎって立ちあがりました。刑事たちは、どうしているのでしょう。なにか大きな声をたてて呼ばなければなりません。小林君は、いきおいこめて、窓のほうへ、つきすすんでいきました。
窓から一メートルほどに近づくと、夜光の首は、パッと消えてしまいました。小林君は、窓にとびかかって、それをひらこうとしました。
「アッ、こっちだッ!」
杉本さんの、ギョッとするような叫び声が、聞こえました。
ふりむくと、杉本さんは、はんたいがわの窓を指さしています。そのカーテンのすきまから、窓ガラスが、二十センチ幅ほど見えているのですが、そのそとに、夜光の首が、ふわふわと、ただよっているではありませんか。
小林君は無我夢中で、また、そのほうへつきすすみました。
ところが、そばまで行くと、夜光の首は、またしても、パッと消えてしまったのです。