Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
空中の白く光る顔が、ぐらぐらとゆれました。たしかに一発は命中したのです。しかし、怪人はへいきです。
「エヘヘヘヘ……。」と、ものすごい笑い声をたてて、まっ赤な目をむいた顔が、サアッと、こちらへ、とびついてきます。
またピストルが火を吹きました。しかし、相手はへいきです。めちゃめちゃに空中を飛びまわりながら、きみのわるい笑い声をたてているのです。
怪物はピストルのたまがあたっても、死なないことがわかりました。お化けは、死ぬということがないのかもしれません。
「だれか、懐中電灯を持っていないか。」
中村警部が、大きな声でどなりました。
その声におうじて廊下から、パッと、光がさしてきました。三人の警官が懐中電灯をつけて、こちらへはいってくるのです。
その三本の光が、夜光怪人の飛んでいる天井にむけられました。
オヤッ、なんにもいないではありませんか。
さっきまで、赤い目をむいて、飛んでいた怪物の顔が、もう、かげも形もありません。どこかへ消えてしまったのです。
ふしぎは、いよいよ、くわわるばかりです。さっきは明智探偵と四十面相が、かき消すように消えたかとおもうと、こんどは、夜光怪人の首がなくなってしまったのです。