Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
「おお、明智君、きみは、いったいどこへ行っていたのだ。どうして、この部屋をぬけだすことができたんだ。」
中村警部が、明智をでむかえながら、ふしぎそうにたずねました。
「じつに、恐ろしい奇術だ。四十面相でなければ、できないことだ。」
明智探偵は、感心したようにつぶやくのでした。
「エッ、四十面相だって?」
警部が、びっくりして聞きかえします。
「ああ、きみにはまだ、いっていなかったね。ぼくに化けて、白玉をぬすみだしたやつは、じつは怪人四十面相なのだ。四十面相でなくては、あんなにうまく化けられるはずはない。」
「エッ、それじゃあ、こんども四十面相のしわざだったのか。ちくしょう、また世間をさわがせる気だなッ。それで、きみは、あいつをつかまえたのか。」
「いや、残念ながら逃げられてしまった。あいつは奥の手があるといったが、まさか、こんな大じかけな奥の手とは、夢にも思わなかったのでね。」
「じゃあ、逃げたんだな。どこへ逃げたんだ。すぐに、追っかけなけりゃあ。」
「いや、もう追っかけても、まにあわない。それに、ぼくのほうにも、もうひとつ奥の手があるんだ。そこから知らせがあるまでは、さわいでもしかたがない。