Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
そこにころがっていた男は、上山さんとそっくりの顔をしていたのです。上山さんが、ふたりになったのです。こんなばかなことがあるものでしょうか。
小林君は立ちあがって、叫びました。
「上山さん。顔を見せてください。」
すると、上にいる上山さんは、
「え、わしの顔が見たいのかね。さあ、よく見るがいい。」
といいながら、穴のふちから、グッと顔をだしてみせました。小林君の懐中電灯が、その顔を照らしました。
「アッ、やっぱり上山さんだ。ふしぎだなあ。この穴の底にたおれている人は、上山さんとそっくりの顔をしているのですよ。まるで、ふたごの兄弟みたいだ。」
「ウフフフフ……、ふたごはよかったねえ。……おいッ、小林、そこのポケット小僧も、よく聞くんだ。上山にはふたごの兄弟なんてないよ。ウフフフフ……、どちらかが、にせものさ。いったいどっちが、にせものだと思うね……、では、ひとつ、その証拠を見せてやるかな。」
上山さんは、そういったかとおもうと、いきなり、ヒューッと口ぶえを吹きました。
すると、その口ぶえがあいずだったのでしょう。洞窟のむこうのほうを、グルグルまわっていた夜光怪人が、クルッとむきをかえて、上山さんのほうへ近づいてきたではありませんか。