Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
きみは、きょうはよっぽど、どうかしているな。方角がちがうじゃないか。さっきのままでいいんだ。どうして、もとのほうへひっかえすんだ。」
東のほうへ進んでいたヘリコプターが、いつのまにか、ぐるッとむきをかえて、西にむかって飛んでいるのです。
「かしら、だまっていてください。ヘリコプターのことは、あっしにまかしといてくださいよ。気流がわるいんです。ちょっと、まわりみちをするだけです。」
やっぱり、へんてこなかすれ声です。
「きみ、その声はどうしたんだ。かぜでもひいたのか。」
「ええ、ちょっとね。なに、たいしたこたあありませんよ。」
四十面相はさっきから、松下のいうことがどうもよく分かりません。それにとりうち帽子で顔をかくすようにして、下ばかりむいているのもへんです。ひょっとしたら、こいつにせものじゃないのかな、と、恐ろしいうたがいが心をかすめました。
そのときです。右手のほうの空に、ひとつの光が飛んでいるのに、気がつきました。星ではありません。
とすると、空を飛ぶ光といえば、飛行機かヘリコプターのほかには、ないはずです。
飛行機ではありません。どうも、こちらとおなじような、ヘリコプターらしいのです。