Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
うてば、みかたの警官をきずつけるからです。
それがいけなかったのです。そのすきを見て、四十面相は、すばやく、じぶんのピストルを、ポケットからとりだし、いきなり、天井にむけてうちました。
がらがらッとガラスのわれる音。たまは天井の電灯にあたって、ガラスがわれ、電灯は消えてしまいました。でも廊下にはいくつも電灯がついていますから、まだまっ暗ではありません。
それから、恐ろしいたたかいがはじまりました。相手がピストルをうったので、警官たちもみなピストルを手にしました。
ばん、ばん、ばんと、つづけざまのピストルの音。四十面相がうったのか、警官たちがうったのか、よくわかりません。しかし、音がするたびに、廊下の電灯が、つぎつぎとうちこわされ、あたりはまっ暗になってしまいました。
「うぬッ、つかまえたぞッ。おい、手をかしてくれ。手錠だ、手錠だッ!」
「なにを、これでもかッ!」
ぱしッとなぐりつける音。二、三人のからだが廊下にころがって、くんずほぐれつ、とっくみあう音。
「アッ、逃げたぞッ。追っかけろ!」
「ちくしょう、逃がすものか。つかまえたぞッ。ここだ、ここだ。」
警官たちは、四十面相ともつれあって、だんだん、廊下のむこうへ遠ざかっていきます。