Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

」

その廊下のはずれは、警視庁の裏門のところへ出ていました。かれらは、裏門からまっ暗な道路へ逃げだしてしまったのにちがいありません。

「ぼくは、裏口にいた警官たちにすぐ手配をして、追っかけるようにたのんでおいたが、あいつらは、門をでたら、ばらばらにわかれて、四方にちらばってしまっただろうから、とてもつかまるまい。ことに四十面相は、あんな変装の名人だから、またたくまにべつの人間に化けてしまったかもしれない。」

ああ、なんということでしょう。大どろぼうが警視総監に化けたばかりか、その部下たちも警官に化けて、にせ総監をすくいだすなんて、じつに思いもよらないはなれわざです。さすがの明智探偵も、そこまでは考えていませんでした。

四人が、ぼんやり顔を見あわせていますと、うしろのほうから、おおぜいのくつ音がして、八、九人の警官がぞろぞろとあらわれました。

課長の電話で、総監室の前にかけつけた警官たちです。かれらがかけつけたときには、にせ警官隊は、廊下をまがってしまったあとだったのです。

電灯が消えているので、なにがなんだかわけがわからず、まごまごしているうちに、時間がたって、やっといまごろ、ここへやってきたのです。