Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
ぼくには何もかもわかっているのだ。きみが犯人でないのなら、どうしてあんなに顔色をかえたのだ。きみがおどろきのあまりたおれそうになったことは、ここにいる人たちがみな見てしまったのだ。かぶとをぬぎたまえ。この期になって、ジタバタするなんて、きみらしくもないじゃないか。」明智は平常と少しもかわらぬ声で、しずかに言いきかせました。しかし、殿村は少しもひるむようすがありません。
「でたらめだ、気ちがいの妄想だ。それとも、しょうこがあるか。何をしょうこに、そんないいがかりをつけるのだ。」
「しょうこがほしいのか。」
「あるまい。このわしが犯人だなんて、そんなでたらめなしょうこがあってたまるものか。」
「しょうこか、しょうこはこれだ。」叫んだかと思うと、明智探偵のからだが、サッと宙におどって、殿村のからだにぶつかっていきました。
殿村はふいをつかれて、明智に組みしかれましたが、死にものぐるいにもがきまわって、相手をはねのけようとします。そして、ふたりのからだは、組んずほぐれつ、床の上をころげまわるのです。
いち座の人々は息をのんで、このおそろしい格闘を見つめていました。