Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

た。

じつにみごとな早わざです。あの高い天井からとびおりて、しりもちをつくでもなく床の上を二、三度ピョンピョンはねて、スックと立ちあがると、人々の顔を見まわしてニコニコ笑っているのです。

それは十四、五歳ほどの、乞食のようなうすぎたない少年でした。思いもよらぬ天井から、子どもの乞食がふってきたのです。人々がアッと仰天したのもむりではありません。

「殿村君、この子どもに見おぼえはないかね。きみがさいしょ東洋製作会社へやってきたときから、この乞食の子どもは、たえずきみの身辺につきまとっていたんだぜ。よく見たまえ、きみは今までこの子どもに、たびたび出あっているはずだ。」

殿村は乞食少年を、穴のあくほど見つめました。見つめているうちに、彼の顔がだんだん青ざめていくではありませんか。たしかに見おぼえがあるようです。何かしら、ひしひしと思いあたることがあるらしいのです。

明智は殿村のうろたえるありさまを、しりめにかけながら、一同に話しかけました。

「みなさん、ご紹介しましょう。この子どもは、こんなきたないふうをしていますが、けっしてほんとうの乞食ではありません。