Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
」
「いや、それはぼくにもまったくわかりません。」
「では、どうして……? わたしには、あなたのお考えがさっぱり見当もつきません。」
「あいつは雪舟の掛け軸と引きかえに、信雄君を返すというのでしょう。」
「そうですよ。それですから、あの絵をわたさないかぎりは、信雄を取りもどす手段がないように思われますが。」
「ですから、その掛け軸をわたしてやるのです。」
「エッ、なんですって? それじゃあ家宝をあきらめろとおっしゃるのですか。」
「いや、雪舟の掛け軸をわたすわけではありません。それと似たべつの掛け軸でいいのです。お宅には賊にやっても、たいしておしくないような掛け軸がおありでしょう。その中から雪舟の掛け軸によく似たやつをえらんで、替え玉に使うのです。」
「なるほど、それはうまい考えですが、あいつがそんな手に乗るでしょうかね。中身をあらためないで受けとるようなへまをやるでしょうか。」
「ハハハ……、ただあたりまえにわたしたのでは、むろんばれてしまいますよ。ちょっと手品を使うのです。二十面相もなかなかの手品使いですが、ぼくもあいつに引けは取らぬつもりです。まあ、おまかせください。