Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
」明智は、小泉氏のひろげている掛け軸の上に、懐中電灯をかざしながら、感にたえたように見いるのでした。
「なにしろ七代まえの先祖から伝わっている、由緒正しい品ですからね。わたしも、この家宝をわたさずにすめば、こんなありがたいことはないのです。もし首尾よくいきました節は、じゅうぶんお礼するつもりでおります。」
「いや、そんなことはご心配くださいませんように。こんどの事件は、あなたのためというよりは、ぼく自身のふくしゅうのために、ぜがひでもあいつをやっつけなければ、がまんができないのです。では、この軸と同じ寸法の、なるべく外見の似た替え玉をさがしていただきましょうか。」
明智が絵の前をはなれますと、小泉氏は掛け軸をていねいに巻きおさめながら、
「いや、それならば、もうちゃんと目ぼしをつけてあります。待ってください。えーと、これですよ。これは表装だけはりっぱですが、名もない画家の作です。あいつに取られても、いっこうおしくないしろものです。」と、土蔵の壁に取りつけたたなの上から、うす黒くよごれたキリの箱を取って、明智に手わたすのです。
明智は、それをひらいて中の掛け軸を少しひろげ、懐中電灯の前でちょっと見たまま、もとのように巻いて、雪舟の軸のそばにならべておきました。