Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

信雄君は、あまりのきみ悪さに、ふるえあがってしまいました。

「先生、どうなすったのです。何がおかしいのです。」たまりかねた小林少年が、探偵の腕にすがってさけびました。

しかし、明智は笑いやみません。それどころか、いっそう大声をたてて、腹をかかえて、笑いこけるのです。

「アハハハ……、じつにおかしい。小林君、ぼくらはかかしにおどかされていたんだよ。ここには、ぼくらのほかにだれもいやしない。この家はまったくのあき家なのさ。」

ああ、いよいよ明智は頭がへんになったのではないでしょうか。げんに二十面相の声を聞きながら、ここにはだれもいないなんて、どうしてそんなことがいえるのでしょう。

「でも、先生、その鎧の中に、だれかいるじゃありませんか。」小林君が、先生を正気づけるように言いますと、明智はまたも笑いだして、

「ハハハ……、ところが、鎧の中にはなんにもいやしないのさ。きみはまだ気がつかないのかね。よし、それじゃあ、ひとつぼくが声のぬしを見せてあげよう。」明智はみょうなことを言いながら、もう、なんの身がまえもせず、すばやく鎧のそばに近づいて、いきなり、その兜をはねのけました。