Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「ほんとうかい。」

「うそなもんか。ネズミ色の耳の長いやつが、ピョンピョンとんでいったんだよ。このへんにはウサギの穴があるのかもしれないねえ。」

「ウサギならいいけど、クマが出やしないかなあ。」

「大じょうぶだよ。こんなところへクマなんか出るもんか。」

「フン、クマ公が出たら、ぼくが金太郎のように角力をとって、いけどりにしてやるんだがなあ。」相撲選手の桂正一君がじょうだんを言いますと、十一人が声をそろえて、ワアワアと笑い興じるのでした。

歌ったり、とんだり、はねたり、元気な少年たちのことですから、十キロあまりの山道を、少しもつかれないで、お昼すぎには、もうN鍾乳洞の前についていました。鍾乳洞の入り口の少してまえに、一軒のきたない山小屋がたっていて、その軒先に果物やお菓子やラムネなどが少しばかりならべてあります。少年たちがそこを通りかかりますと、家の中から、モンペをはいた山男のようながんじょうなじいさんが、ニコニコしながら出てきました。

「おめえさん方、鍾乳洞を見物に来ただか。」じいさんは日に焼けた赤銅色の顔を、しわだらけにして、少年たちに呼びかけました。