Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
たちも、背中がゾーッと寒くなってくるのでした。
「ワーッ!」とつぜん、だれかがとんきょうなさけび声をたてました。
すると、それが洞くつにこだまして、どこか遠くのほうで怪物がわめいているような声が、「ワーッ、ワーッ、ワーッ。」と、いくつもいくつも、だんだんかすかになりながらひびいてきました。
「だれだッ。どうしたんだ。」
「びっくりするじゃないか。」
「ぼくだよ、ぼくだよ。」
「斎藤君じゃないか。どうしたんだい。」
「なんだか氷のようにつめたいものが、首のところへあたった。ああ、きみがわるい。」
「なあんだ。そりゃあ天井から水が落ちたんだよ。岩のわれめから山の水が落ちてくるんだよ。」大きな声を出しますと、遠くのほうから、怪物のようなこだまの声がかえってくるものですから、みんなそれにおびえて、ささやくような低い声で話しあうのです。
そうして、だんだん岩はだをつたいながら、洞くつを一周して、第二、第三、第四と、四つの枝道があることをたしかめましたが、相談のうえ、そのうちで、いちばん広い第二の道をえらんで、なおも奥へと進むことになりました。その枝道は、かなり広いので、四つんばいになる必要もなく、また一列縦隊をつくって歩きはじめましたが、十メートルも行ったかと思うと、もう道が二つに分かれていました。