Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
「おい、みんな、これは篠崎君が悪いんじゃないよ。これを見たまえ。このひもの切り口は、岩かどにすれて切れたんじゃないよ。ほら、ここをごらん。」とつぜん小林団長がみょうなことを言いだしましたので、少年たちがそのそばによってみますと、ひもはすっかり手もとにたぐりよせられ、小林君は、その切り口を懐中電灯の光にかざして、ふしぎそうにながめているのでした。
「ね、これはすり切れたんじゃなくって、たしかにはさみで切った切り口だよ。」
いかにも、ひものはしは、するどい刃物で切断したような、はっきりした切り口を見せています。
「だって、おかしいなあ。いったいだれがひもを切ったんだろう。この鍾乳洞の中には、ぼくたちのほかに、だれもいないじゃないか。」
「だから、ぼくはふしぎでしようがないんだよ。なぜだろう。なぜひもを切ったんだろう。」
「だれかがこれを切ったとすれば、ぼくらを道にまよわせて、こまらせるつもりにちがいないね。」
「そうだよ。だが、そんなひどいいたずらをするやつがあるはずはないよ。ふしぎだね……。ああ、もしかしたら……。」
「エッ、もしかしたらって?」
小林君が、それに答えようとしているときでした。