Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
いくらおなかがすいていても、うらみかさなる二十面相の声には、こぶしをにぎって立ちあがらないではいられません。
なかでも、団長の小林少年は、明智先生と聞いて、もうじっとしていることはできませんでした。いきなり、おそろしい二十面相がいるのもわすれたように、明智探偵とおぼしい黒い人影にむかって、とびついていました。
「先生。」小林君が、明智探偵に近づいて、手さぐりでその腕にすがりつきますと、
「おお、小林君か。」と、明智探偵もなつかしそうに、その肩をだくのでした。
「ウフフフ……、師弟の対面というやつか。悲劇にでもありそうな場面だね。まあ、せいぜい手を取りあってなげくがいい。きみたちは、もう二度と日の目を見ることはできないのだからね。この洞くつに生きうめ同様になってしまうのだからね。」二十面相の老案内人は、そんなことをつぶやきながら、さもきみよさそうに名探偵と少年助手の黒い影を見まもっています。もうとくいの絶頂なのです。長いあいだ苦しめられた明智探偵と、その片腕といわれる小林少年を、しゅびよくとりこにしてしまったのです。これがうれしくなくてどうしましょう。
ほんの十秒か二十秒のあいだでしたが、さすがの凶賊も、自分の成功によったようになって、ついピストルを持つ手もとがおるすになってしまいました。