Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
お話かわって、こちらは泰二少年です。アッと思うまに、足もとの床板が消えうせてしまったような気がして、からだが、スーッと宙にういたかと思うと、何かひどくツルツルした、公園などにあるすべり台のようなものの上に落ち、そのまま、ひじょうな早さで、下のほうへすべっていきました。
やがて、ドシンとなにかかたいものにたたきつけられたように感じましたが、そこが穴ぐらの底でした。少しおしりのへんが痛かったくらいで、からだに別条はありませんので、すぐ立ちあがって、あたりを見まわしました。
いま落ちてきた穴もふさがれてしまったとみえて、そこはやみ夜のようにまっくらです。ただ穴ぐらの中ほどに石でつくったいろりのようなものがあって、その中に少しばかりのたきぎが、チロチロと赤い舌を出してもえています。光といっては、ただその炎ばかりなのです。
でも、やみに目がなれるにしたがって、穴ぐらのようすが、おぼろげにわかってきました。広さは八畳ほどもあるでしょうか、四ほうの壁は、ゴロゴロとした大きな石でつみあげてあって、地下室というよりも、大昔の穴居時代の穴ぐらといった感じです。
火のもえているいろりの上には三本の木の枝を組みあわせて、三脚のようなものが立てられ、そこにみょうななべがつりさげてあります。