Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
」
「オイオイ、おどかすんじゃないよ。いやだな。きみはいつも、へんな怪談の本ばかり読んでいるから、そんなとほうもないことを考えるんだよ。ここは銀座のまん中なんだぜ。」
「ウン、だが銀座の真夜中って、いやにさびしいもんだね。まるで砂漠みたいじゃないか。あの青いイモムシのような腕が、そのへんを、はいまわっているかもしれないぜ。」
「オイ、よせったら。」
こわいものですから、かえって、冗談がいいたくなるのです。
息をはずませながら、そんなことをいいあって、かけているうちに、橋のたもとの交番に近づきました。警官が白い息をはきながら立っています。さっき、妙な青服の男の通りすぎるのを見た、あの警官です。
店員たちが口々に盗難のようすを報告しますと、お巡りさんは、なにか思いあたるように、きっとして聞きかえしました。
「懐中時計を盗んだんだね。たくさんかね。」
「エエ、ショーウインドウにあるだけ全部です。すっかりさらって行ったのです。」
「そして、そいつは青い服を着ていたというんだね。」
警官は、月光のあふれた大通りを、すかすようにしてながめました。すると、はるかむこうのほうを、青服の怪人物がガックリガックリ歩いているのが、小さく見えています。