Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
泰二君は幽霊などは信じないのですけれど、でも、場所がこんなうすきみ悪い穴ぐらの中だものですから、もしや幽霊が出たのではないかと、ゾーッと身もすくむ思いでした。そのものは、やみの中を、少しずつ、少しずつこちらへ近づいてきます。近づくにしたがって、だんだんその姿がはっきり見えてきました。足で歩いているようすですから、まさか幽霊ではありますまい。しかし、これは幽霊などよりも、いっそう、おそろしく、ぶきみな姿をしています。
銀色の針金のようなまっ白なしらがが、モジャモジャともつれ、肩のあたりまでさがっています。そのしらがの下に、うす黒いしわくちゃのおばあさんの顔が、歯のぬけた口をあいて、ニヤニヤと笑っているのです。
上半身をおおいかくした茶色の古い肩かけの下から、ひだの多いスカートがたれ、足には、先のとがった木靴をはいています。西洋の妖婆です。魔法使いのおばあさんです。さすがの泰二君も、それを見ますと、アッと声をたてて、思わず部屋のすみへ逃げこんでしまいました。
「オホホホ……、よく来たね。いい子だから逃げるんじゃないよ。おばあさんがおもしろいお話をしてあげるからね。