Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
さすがの魔人もこの厳重な蔵の中へは、はいることができないのでしょうか。それとも、紙きれに書いた約束を守って、十時になるのを待っているのでしょうか。
六時少し過ぎたころ、明智探偵が、捜査課の中村係長とふたりでやって来ました。小林少年の姿は見えません。明智は小林君をつれて行くといっていたのに、どうしていっしょにこなかったのでしょう。これには何かわけがあるのかもしれません。
手塚さんはふたりを蔵の前に案内し、別のイスを持ちだしてかけさせ、夕方からのできごとをくわしく報告しました。
「そんなことがあったものですから、たびたび先生の所へお電話したのですが、もうお出ましになったあとでした。」
「それは失礼しました。じつは中村君と打ちあわせて、さそいだして来たものですから、おそくなりました。ところで、品物はまだ蔵の中にあるのでしょうね。」
「それはもうたしかですよ。さっきからたびたび、しらべてみたのですが、すこしも異状はありません。」
「それから、この蔵には床下のぬけ穴などないのでしょうね。」
「それもたしかです。私もよくしらべましたし、警官がたも、きょう昼間、じゅうぶんおしらべになったのですから。