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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

探照灯は近くの電灯線につながれ、まぶしい光線が煙突の頂上を照らしつけています。

青銅の魔人は昇天しないで、まだそこにいました。煙突の頂上に腰をかけ、二本の金属の足をブランブランさせ、両手を空ざまにひろげて、おどかしつけるようなかっこうで下界をにらみつけ、例のキーッ、キーッという、いやな叫び声をたてています。

警官が煙突へのぼって行って、怪人をとらえるなどは、とてもできることではありません。足場がわるい上に、相手はどれほど力があるかわからないやつです。そこで中村係長は消防署にたのんで、怪物めがけてホースの水をぶっかけてもらうことを考えつきました。そうすれば怪物は苦しまぎれにおりて来るだろうと思ったのです。しかし、その考えはまちがっていました。怪物はけっしておりてこなかったのです。

自動車ポンプのエンジンが動きだし、消防署員はホースの筒口をとって身がまえました。ホースからはおそろしい音をたてて、水がほとばしり、はるかの空の怪物は真っ白な水しぶきに包まれました。

ポンプの水は煙突の上の怪物をふきとばすほどの力があります。しかし、つきおとして殺してしまっては、なんにもなりませんから、手かげんをして、ただ顔に水しぶきをかけて苦しめるようにしているのです。