Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
たった一つのドアーには鍵がかかっていました。窓には全部鉄格子がついています。ぬけだすすきまはどこにもありません。
アア、またしても魔術です。怪物は煙のように消えてしまったのです。
手塚さんはさいわいにも、どこもけがはしていません。刑事にだきおこされて正気づくと、「明智さんを、早く……。」といったまま、またグッタリとなってしまいました。
刑事は中村捜査係長の自宅と、明智探偵の宅へ電話をかけました。すると、係長のほうは「すぐゆく。」という返事でしたが、明智探偵のほうは、「一昨夜事務所を出たまま、まだお帰りがないので心配している。」という答えです。
名探偵はいったいどこへ行ったのでしょう。アア、もしかしたら、魔人の計略にかかって、地の底のすみかへつれさられたのではないでしょうか。
刑事たちは、ベッドの上にグッタリとなっている手塚さんを、助けおこして、ブドウ酒などをのませて、元気づけました。すると、手塚さんは、やっと口がきけるようになり、さもおそろしそうに、とぎれとぎれに、こんなことをいうのでした。
「あいつは、私の手をとって、どこかへつれて行こうとしました。