Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
明智は縄ばしごをおりると、無言で懐中電灯の光を石かべの一方に向けました。あとからおりて来た中村警部に地下の通路をしめすためです。
石かべの一ヵ所が、人間ひとり、やっと通れるほどの穴になっています。明智は先に立って、その穴をもぐりました。穴のむこうがわは、コンクリートの四角い箱のような場所です。そこにだんだんがついていて、それをあがると、正面に大きな鉄のとびらがしまっています。
読者諸君にはハハアと思いあたることがあるでしょう。そうです。あれと同じ井戸の底なのです。小林君、昌一君、雪子ちゃんの三人が、おそろしい水ぜめにあったあの穴なのです。
あれからまだ八時間ほどしかたっていないのに、あのたくさんの水は、すっかり地の底へ吸いこまれてしまったのでしょうか。イヤ、そんなはずはありません。井戸の底はすっかりコンクリートでかためてあるのです。では、どうして水がなくなったのでしょう。また、小林君たちは、あれからどうなったのでしょう。水におぼれてしまったとすれば、三人の死がいがあるはずです。しかし、そんなものは何も見あたらないではありませんか。
それから、もっとふしぎなことがあります。