Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

名探偵にしては、めずらしい失策、しかも、それはじつに大きな失策でした。

仏像のあいだを、クルクルはしりまわる二十面相の、目にもとまらぬ姿をあっけにとられて、見まもっているうちに、フッとその姿が消えてしまいました。クルクル動いていた人の影が、かきけすようになくなって、あとには大小さまざまの仏像が、まるで風のない林のように、シーンとしずまりかえって、立ちならんでいるばかりです。

「明智君、きゃつはまた消えてしまった。手塚さんのたんぜん姿で消えてしまった。」

仏像のあいだを、あわただしく見まわったあとで、中村警部は、なじるようにいうのでした。

青銅の魔人はゴム人形だから消えたのですが、なま身の二十面相は、ゴム人形ではありません。

「仏像だ、仏像にしかけがあったんだ。ぼくはそれを見おとしていた。」

明智は残念そうにつぶやいて、林のような仏像を、かたっぱしから、しらべはじめました。

二十面相のことです。どれかの仏像の中に身をかくし、ほとけさまになりすまして、そしらぬ顔で立っているのかもしれません。

三人のチンピラどもも、明智にならって、次から次と、仏像をげんこつでたたきまわりました。