Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
「いや、それは今にわかります。壁に耳ありじゃ。うかつにしゃべることはできません。なんにしても、わしと同道してくださればよろしいのじゃ。」
そこで、相川氏も深くは問わず、まだいのこっていた重役にこのことを伝えておいて、会社の自動車に殿村と同乗し、警視庁へと急がせました。
警視庁には、おりよく、この事件担当の中村捜査係長もいあわせ、殿村の報告を聞きますと、ともかくその真偽をたしかめてみようということに一決して、部下の刑事数名を引きつれ、二台の自動車に分乗して、いよいよ賊の本拠をおそうことになりました。
殿村のさしずによって、自動車がとめられたのは、麻布の六本木の、とあるさびしい屋敷町でしたが、一同はそこで車をおり、殿村のあとにしたがって、暗い町を半キロほども歩きますと、赤れんがの塀にかこまれた、古風な洋館の前に出ました。読者諸君は、よくごぞんじの怪人蛭田博士の邸宅です。
「みなさん、ここが犯人のかくれがです。しずかにしてください。相手にさとられてはなんにもならん。ところで、犯人が逃げださぬように、手分けをして、出入口をかためていただきたいのじゃが。」
殿村のことばに、中村係長は刑事たちに命じて、洋館の表口と裏口を見はらせることにしました。