Japanische Klassiker mit Furigana
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こうじょうさいぼう
工場細胞
小林 多喜二
Lesen Sie 工場細胞 (こうじょうさいぼう) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.234 Zeichen · 184 Bildschirme
飯が終る頃、お君が食器を持ったまゝ皆のいる所を通った。
――どうだ?
――四分の一位。別に反対の人はないのよ。それでも女は一度も出つけないでしょう。
――うん。
――でも、頑ん張ってみる。
――頼む。
――森さん、今日は「首」を投げてやってよ。首になったら、皆で養ってあげるから。
お君は明るく笑って、スタンドへ行った。
――それから「偉い方」はどうかな。
と森本が仲間にきいた。
――事務所ではまだ勿論「工場大会」のことには気付いてはいないんだが、対策はやってるだろう。――給仕が云ってた。自動車で専務がやってきたって。工場長が電話で呼んだらしい。ところが専務は気もでんぐり返えして、馳け廻ってるんだ。まだ/\工場どころでないらしいんだ、
――こゝは俺達のつけ目さ。
脱衣場は集合場になる「食堂」と隣り合って、二階になっている。そして降り口は一つしかなかった。――で、帰るのにはどうしても二階に行って、食堂を通り、服を着かえて、その階段を又降りて来なければならない。それが偶然にも森本たちに、この上もない有利な条件を与えた。食堂の会合に出なければ、どうしても帰ることが出来ないようになっていた。