Japanische Klassiker mit Furigana
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こうじょうさいぼう
工場細胞
小林 多喜二
Lesen Sie 工場細胞 (こうじょうさいぼう) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.234 Zeichen · 184 Bildschirme
それが何時迄も続いた。お君の云った通り、男工たちに予想以上の反響を与えた。
――矢張り、少し温し過ぎる。
とお君が云った。
――芳ちゃんにしたら大出来だ。然し、よくやってくれた。聞いていると、こう涙が出て来るんだ。
――そうね。
お君は自分の眼をこすった。
――さ、行って、賞めてやらないと。
お君は女工たちの方へ走って行った。芳ちゃんは皆に取り巻かれていた。見ると、彼女は堪えていた興奮から、自分でワッ! と泣き出してしまっていた。
――安心出来ないよ。廻って歩くと、こゝに集ってるのは矢張り「会社存亡組」が多いんだ。仲間の一人が森本に云った。
――然し一旦こう集ってしまえば、一つの勢いに捲き込まれて、案外大したことにならないかも知れない。
――然し、俺達も危ない機微をつかんで、成功したな。あとはしゃり無理、こっちへ引きずることだ。
次に各職場の代表者が一人ずつ、壇に上った。彼等は全部「細胞」だった。一人々々が火のような言葉を投げつけた。「会社存亡の秋」を名として、全職工を売ろうとしている彼奴等のからくりをそこで徹底的にさらけ出した。――と、職工たちのなかに、風の当った叢林のような動揺がザワ/\と起った。