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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme

Aozora Bunko

と『センチュリー』とを同時に提供していた時で、丁度『ブリタニカ』が品切れになっていた時であった。)

「『センチュリー』を買ってどうする?」と瀕死の病人が高価な辞書を買ってどうする気かと不思議でならんので、「それどころじゃあるまい、」というと、

「そういえばそうだが、評判は予て聞いてるから、どんなものだか冥土の土産に見て置きたいと思ってネ。まだ一と月や二タ月は大丈夫生きてるから、ユックリ見て行かれる。」

「そんなら『ブリタニカ』にしたらどうだ。最う二タ月も経てば荷が着くから、今予約して置かんでも着いた時に知らせよう……」と、実は私の内心では、余り豊かでもなかろうに、見す見す余命いくばくもないのが解っていながらんな高価な辞書を買うでもあるまいと、それといわずに無益の費えをさせたくないと思っていうと、

「そうさナア、」と暫らく考えていたが、「二タ月ぐらいは大丈夫と思うが、いつ何時どうなるか解らん。二タ月先きに本が着いた時、幸い息が通っていたにしてもヒクヒクして最う眼が見えないでは何にもならない。」

「大丈夫、大丈夫。その元気ならマタ一年や二年は大丈夫。字引はどうでも好いが、病気の方は大丈夫だよ。