Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
た。児供の方でも父の秘蔵を呑込んで、先年死んだ長男の玄太郎が五ツ六ツの悪戯盛りにも「あれは父ちゃんのおにゃん子」といって指一本も決して触れなかった。
この猫は主人の寵愛に馴れて頗る行儀が悪るかった。客が来て食物が出ると、必ず何処からかヌウッと現われ、ノソノソ食物の傍へ行って臭いを嗅ぐ。世間の猫はコソコソ忍び足で近づいては、油断を見済まして引攫うものだが、二葉亭の猫は叱られた事がないから恐いという事を知らない。鷹揚にノソノソやって来て、自分の好きな塩煎餅か掻餅でもあろうもんなら、宛もこの家のものは竈の下の灰までが俺の物だというような顔をして、平気で菓子鉢に顔を突込んではボリボリと喰べ初める。すると二葉亭は眼を細くして、「これこれ、復たそんな意地汚なをする」と静かに膝へ抱取って掌上へ菓子を取って喰わせながら、「放任教育だから行儀が悪くて困る、」と猫の頭を撫で撫で「が、本来猫に行儀を仕込むッてのが間違ってる、人間の道徳で猫を縛ろうとするのは人間の我儘で、猫に取っては迷惑千万な咄だ、」といった。けれどもお膳が出てから、生腥い臭いにいよいよ鼻をムクムクさして、お客のお膳であろうと一向お関いなしに顔を突出し、傍若無人にお先きへ失敬しようとする時は、いくら放任教育でも有繋にお客の肴を掠奪するを打棄って置けないから、そういう