Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Lesen Sie 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) von 内田 魯庵 (うちだろあん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.401 Zeichen · 427 Bildschirme
「人間の標準から見て、猫の容貌が好いの悪いのというは間違ってる、この猫だって誰も褒めてくれ手がなくても猫同士が見たら案外な美人であるかも知れない、その証拠には交孳の時には牡猫が多勢張りに来る、」と。
かつ曰く、「仮に容貌が悪いにしても、容貌の好悪で好き嫌いをするのは真に愛する所以ではない。自分の娘が醜いからといって親の情愛に変りがないと同様に、猫にだってやはり同じ人情がなければならないはずだ。犬や猫の容貌が好いの悪いのといって好いたり嫌ったりするは人間として実に恥かしい事だ、」と。
二葉亭の家では主人の次には猫が大切にされた。主人の留守に猫に粗があっては大変だといって、家中がどれほど猫を荷厄介にして心配したか知れない。出入の八百屋の女房が飛んで来て、「大変でござります、唯今こちらさまのお猫さんが横町の犬に追われて向うの路次に逃込みました、」と目の色変えて註進に及んだという珍談もあった。
を買うにも主人の次には猫の分を取った。残を当てがうような事は決してなかった。時々は「猫になりたい」という影口もあった。下世話に、犬は貰われる時お子様方はお幾たりと尋ねるが猫は孩児は何匹だと訊くという通りに、猫は犬と違って児供に弄られるのを煩さがるものだが、二葉亭の家では猫は主人の寵幸であって児供が翫弄にするのを許さなかっ