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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

田舎から来た人たちも、皆な着替えをすまして、そこらに彷徨いていた。

お庄は今朝から、今日の着物のことで気が浮わついていた。昨日の昼過ぎにやっと注文した紋附が、一時出棺の間にあいそうにもなかった。

「やっぱりお此さんのをお前のに直した方が早手廻しだったかな。」今朝の九時ごろまでかかって、やっと家で縫えるようなものを縫いあげた母親は、そんな物を積み重ねた、茶の室の隅の方で、お庄とひそひそ話し合っていた。田舎から出て来た叔母の弟嫁が良人と一緒に入って来た。そうして鞄からそこに出しておいた着物の包みをほどきながら、良人の羽織や袴を取り別けて、着替えをさせに取りかかった。顔の綺麗なその良人は、ごりごりした帯や袴の紐に金鎖を絡ませながら、ぬッとした顔をして出て行った。嫁はそれから隅の方で、背後向きになって自分の支度に取りかかろうとした。

「どうも済んません、遅くなって……。」お冬という叔母やお庄の結いつけの髪結が、ごたくさのなかへ、おずおず入って来た。

「さあ、あなたからお結いなすって……後はお婆さんにお庄に私くらいなものですで……。」

「そうですか。じゃお先へ御免蒙って……東京でもやっぱり島田崩しに結いますかね。