Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
筋向いには古くからやっている機械鍛冶もあった。鍛冶屋からは、終日機械をまわす音が、ひっきりなしに聞えて来たが、笹村はそれをうるさいとも思わなかった。
下谷の方から来ていた、よいよいの爺さんは、使い歩行をさせるのも惨めなようで、すぐに罷めてしまった。
「あの書生たちは、自分たちは一日ごろごろ寝転んでいて、この体の不自由な老人を不断に使いやがってしようがない。」
爺さんは破けた股引をはいてよちよち使いあるきに出ながら、肴屋の店へ寄って愚痴をこぼしはじめた。
「あの爺さんしようがないんですよ。それに小汚くてしようがありませんや。」肴屋の若い衆は後で台所口へ来て、そのことを話した。
笹村は黙って苦笑していた。
友達の知合いの家から、じきに婆さんが一人世話をしに来てくれた。
友達の伯母さんが、その女をつれて来たとき、笹村は四畳半でぽかんとしていた。外はもう夏の気勢で、手拭を肩にぶら下げて近所の湯屋から帰って来る、顔の赤いいなせな頭などが突っかけ下駄で通って行くのが、窓の格子にかけた青簾越しに見えた。
婆さんを紹介されると、笹村は、「どうぞよろしく。」と叮寧に会釈をした。