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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

綺麗な二階が二タ間もあるようなその家は、前の家からみると周囲なども綺麗で住み心地がよさそうであった。しばらくのまにめっきり殖えた道具を、お増は朝から一日かかって、それぞれ片着けた。そして久しぶりで燥いだような心持になって、そこらを掃いたり拭いたりしていた。

洒落た花形の電気の笠などの下った二階の縁側へ出て見ると、すぐ目の前に三聯隊の赭い煉瓦の兵営の建物などが見えて、飾り竹や門松のすっかり立てられた目の下の屋並みには、もう春が来ているようであった。賑やかな通りの方から、楽隊の囃などが、聞えて来た。

「ちょいと、ここならば長くいられそうね。」

置物などを飾っている浅井を振り顧って、お増は悦しそうに浮き浮きした調子で言いかけた。

二十一

心のわさわさするような日が、年暮から春へかけて幾日となく続いた。お増は暮の町を珍しがるお今をつれて、ちょいちょいした物を買いに、幾度となく通りの方まで出て行ったり、台所で重詰めなど拵えるのに忙しかったが、初めて一家の主婦として、いろいろのことに気を配っている自分の女房ぶりが、自分にも珍しかった。

羅紗問屋の隠居が、引越し祝いに贈ってくれた銀地に山水を描いた屏風などの飾られた二階の一室で、浅井の棋敵の小林という剽軽な弁護士と、芸者あがりのその妾と一緒に、お増夫婦は、好きな