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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

二階はまだ床なども、そのままになっていた。

「来ちゃいけませんよ、静ちゃん――。」

お今は段梯子の中途へ顔を出した静子に、上から邪慳そうな声をかけた。

四十八

浅井のいない家のなかに、お増はお今と顔ばかり突き合わしてもいられなくなると、静子をつれだして、向うの博士の落胤だという母子の家へ遊びに行ったり、神田の隠居の店へ出かけて行ったりした。そんな時に、気のおけない身の上ばなしの出来るお雪が、青柳と一緒にしばらく東北の方へ旅稼ぎに出ていて、東京にいないことが、お増には心寂しかった。

「今度は私も芝居をするんですとさ。」

お雪は旅へ出る少し前に、お増のところへ暇乞いに来て、いつものとおり、二日ばかり遊んでいながら、そう言って、変って行く自分の身のうえを嗤っていた。青柳は東京ではもう、どこも登るような舞台がなかった。

それはちょうど収穫などのすんで、田舎に収入のある秋のころであった。どこかとそんな契約が成り立ったと見えて、お雪は身装なども比較的綺麗であった。新調のコートや傘なども、お増の目を惹いた。お増は、「この人はいつまでこんな気楽をいっているのだろう。