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Japanische Klassiker mit Furigana

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がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

木を枯らしてみましょうか)

と云うのです、いくら奇術が巧いからと云って、立木が枯らされるものでない、私は老人がでたらめを云って、私を笑わせて銭でももらおうとしているのだな、と思ったので、ますます腹が立って、

(よけいなことを云わずに、この棗の木が枯らされるなら、枯らしてもらおう)

と云いますと、老人は十字架をかけたように首にかけていたプラチナの鎖をはずして、その鎖に附けてあった小さな袋を出し、それを右の手の掌に握ってから、

(それ、すぐ枯れますよ)

と云って、その手を上にあげて棗の木を呪うとでも云うようにすると、どうでしょう、今まで青あおしていた棗の葉が急に萎れて来て、棗の実がぼろぼろと落ちるのじゃありませんか、私はびっくりして驚くと云うよりも恐ろしくなったのです、すると老人は、

(どうです若旦那、私の云うことに嘘はないでしょう)

とすまして云うのです、

(私が疑ったがわるいのです、どうか許してください)

私はしかたなしに老人にあやまったのです、すると老人は、

(若旦那が判ってくだされるなら、この木を枯らすも可哀そうですから、活かしましょう)

と云って、この手を横に二三度動かすと、今まで落ちていた棗の実が落ちやんで、萎れていた葉がみるみる青あおとなるのじゃありませんか、私は老人を神様のように思って、奇術の箱などは