Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きょくばだんの「トッテンカン」

曲馬団の「トッテンカン」

下村 千秋

Lesen Sie 曲馬団の「トッテンカン」 (きょくばだんの「トッテンカン」) von 下村 千秋 (しもむらちあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 16.620 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

「よした方がいいよ、トッテンカン。」とわか姉さんは不安そうに言いました。

「だって僕がよしたら、きえちゃんがしなきゃあならないじゃないか。あんなに、立てないほど弱っているきえちゃんがやったら、それこそおっこちて死んじゃうよ。」

「だから、だれもしないのさ。」

「そしたら、こんどはわか姉さんが罰を食うじゃないか。」

「かまやしないよ。」

「いやだいやだ。僕がやれば、みんな助かるんだもの。僕はどうしてもやるよ。僕はね。あのファットマンの背中でする芸なら、なんでも失敗しないという自信があるんだからね。そんなに心配しないでやらせてくれよ。」

わか姉さんも、こんなに言っている新吉の決心を止めることは出来ませんでした。それにわか姉さんは、下に立って竹棒を支える芸をしているのだから、もし彼がおっこちるようなことがあったら、下からうまく救ってやろうと、心の中で考えたのでした。

わか姉さんは幕のかげに新吉をかくして、そこでお化粧をしてやりました。白粉をつけ、頬紅、口紅をつけ、まゆずみを引き、目のふちをくま取り、それからきえちゃんの芸服を着せ、絹の三角帽をかぶせました。少し離れたところから見ると、きえちゃんそっくりになりました。