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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょくばだんの「トッテンカン」

曲馬団の「トッテンカン」

下村 千秋

Lesen Sie 曲馬団の「トッテンカン」 (きょくばだんの「トッテンカン」) von 下村 千秋 (しもむらちあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 16.620 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

きえちゃんに扮してはいるが、それが兄弟分の新吉であることを、ファットマンはちゃんと見分けてしまったのです。

ファットマンは不審そうに鼻を巻き上げて、新吉を背中へのっけてやりました。しかし中央の垂れ幕の前に立っている団長はもちろん、ファットマンの周囲に立っている四、五人の道具方も、それが新吉であることは夢にも知りませんでした。

新吉は、ファットマンの背中の上で、きえちゃんがいつもするようにもう一度見物席へあいさつをし、それから、わか姉さんの肩の上に立っている竹竿をするするとのぼって行きました。

新吉は、竹竿を上りきったところでまずあぐらをかいて、まわりを見下ろしました。それから、ハッと掛け声をかけて、しゃっちょこ立ちをしました。次に竹竿のてっぺんへうつ伏せになり、両手両足をはなして、亀の子のようにふらふらとまわりました。すべて、きえちゃんがやるのと変わりありません。わか姉さんは、肩先で竹竿の平均を取りながら、このような芸当の出来る新吉を、不思議に思って見上げていました。

さて新吉は、こんどは前と反対に、背中を下にして、つまり竹竿の上にあおのけになって亀の子のように手足を動かす芸に移ったのです。