Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lesen Sie 江戸三国志 (えどさんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 577.271 Zeichen · 1141 Bildschirme

Aozora Bunko

「釘勘、やっと目ぼしがついたぞ」

出雲守と対談していた万太郎は、やがて明るい顔をして、月江や金吾に何か言いおくと、飄然として奉行所の外へ出ました。

飄然です。まったく飄然です、彼は釘勘と共に、奉行所の前の石豆腐(差入れ茶屋)で軽い旅支度をすると共に、遠く江戸を離れたのです。

いや、病気というものほど怖ろしいものはありません、彼の持ちまえの猟奇病は、この最後に至ってもお蝶の先途を見届けないでは、まだ何か宿題が残っているような気がして、なんとも気が済まなかったものと見えます。

*   *   *

中仙道から北国路、善光寺平も過ぎました。道中は、加賀の藩のさる貴人というふれ込みで、前田家の関手形も持っている。その、菅笠合羽の一行が、ひとりの美少女を駕にのせて、急いだ早さといったらありません。

これなん実は山岳切支丹族の変装でした。救われたのがお蝶であることは申すまでもないこと。

ヨハンは山屋敷の石牢で自殺しました。前の夜、事の破れたのを知ったからです。そして、彼女はヨハンの遺命によって、その行くところへ運ばれているのです。

真ッ青な北越の海が目の前にひらけました。