Japanische Klassiker mit Furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lesen Sie 江戸三国志 (えどさんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 577.271 Zeichen · 1141 Bildschirme
こういわれたのには、雀躍りをした釘勘、
「あっ……それを。有難う存じます、では暫く、あの空家へでも這入って」
自ら案内して戸を明けた家は、今は藻抜けの空となって、金吾もお粂の姿も見えず、薬の香ばかりが壁に残る一番奥の四畳半。
南町奉行所朱文字の提灯――外へ明りが漏れないように、それを押入れの中へともして、釘勘は冷たい畳にかしこまる。
万太郎は、座敷にあった小机に腰をかけて、羅馬の王家からあらゆる手を廻して日本に求め来つつある、刀身に南欧美少女の象嵌――柄に夜光珠をちりばめたる奇剣のいわれ因縁を、縷々低音に語り聞かせます。
更けてきました。――こうしているまに、もう真夜中ともおぼしいころ。
果たせるかな、その時刻になると、霜の降りたせいかほの白く冴えた袋地の一端に、ぼッと、三ツの黒衣が立っている。
但し、その三個の人影は、表から露地を通って来たのではなく、地つづきの浄音寺境内から、いけ垣をもぐってそこに現れたものと察しられます。
怪しげな三人の黒衣、足元を見ると高飛びでもするような、わらじ脚絆のこしらえです。
何か囁やき合っていましたが、やがてお粂の家の窓近くまで忍んで寄ると、中の一人が、