Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lesen Sie 江戸三国志 (えどさんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 577.271 Zeichen · 1141 Bildschirme
……それに最前も御注意いたしましたが、あの二人を捕まえたところで、あなたのお望みの仮面は決してわかりませんぜ、なぜかって、その仮面はもう伊兵衛の手から人手に移って、今じゃ持ち人がちがっております」
「ふーむ、してその仮面は今、何者が所持していると申すのか」
「おッと、人を怒りつけながら、それまでただ聞こうというのは少し虫がよすぎる。何も意地をわるくするわけじゃありませんが、そいつを知りたいとおっしゃるなら、黙ってあっしに尾いておいでなさい。どこかで飯でもたべながら、ゆっくり御相談をしようというもんです」
と、九兵衛は草の塵を払って、のこのこ先に歩き出します。
ことばの上では金吾はとても老獪な九兵衛の相手ではないようです。
「相良さん、来ねえんですか。なにも、取って食おうというのじゃありませんぜ」
九兵衛はもいちどそう言って、悠々と、持ち忘れた笠をひろいとる。
老賊め!
こいつ、うまうまと人を釣って、どんな芸当をやろうというのか。
こう相手の心を充分に疑っていながらも、金吾は、一面に今かれが口からもらした仮面のことに誘惑されて、
「うム、話があるというのか、ならば一応は聞いてつかわそう、どこへでも案内をせい」