Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
Lesen Sie 海上の道 (かいじょうのみち) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.344 Zeichen · 353 Bildschirme
その一つは墓祭、または親の孝(ウヤンコウ)とも考祖祭(ホウスマトゥイ)とも呼ばるる祖霊供養であって、是は一年に両度、正月または麦の収穫の後にもその祭をする島があり、或いは十月以後に行われる例もなしとしないが、だいたいにこの八月新節の後に来るものが重視せられ、ただその日の算えかただけが、土地ごとに少しずつちがっていた。それからもう一つの式日はドンガの日、この方は今でもやや広い地域に亙って、柴指の次にくる甲子の日ときまっているようで、すなわち私の次に言おうとする鼠の物忌の日なのだが、是にもまだ明らかになっておらぬ若干の沿革があったらしく思われる。文字には「頓賀」と書き、また「嫩芽」などと書く人さえあるが、二つともに何の根拠もない当て字であった。同じ大島でも南の方の村々では、ウルングヮと発音する者があって、死後七年目の改葬をするのもこの日であった。沖縄の方にはドンガという語はないが、旧三月四月の交の季節をウルズミともヲレズミともいう語があって、「おもろ」の中にもよく出てくる。察するところ文字に拠らない発音は激しく変転して、やがてまた語義もそのために不明になってくるのである。