Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
そのとき、店員は、ガラス台の上に出してあった首かざりのケースを、一つ一つあらためていましたが、ふと、びっくりした顔になって、大きな声で、
「もしもし、あなた、ちょっとお待ちなすって!」
と、いま店を出ようとしている女の人をよびとめました。
「あたし? あたしにご用なの?」
女の人は、けげんな顔で、売り場にもどってきました。
「えへへへ……、どうもすみません。このケースの中の首かざりが、なくなっておりますが、もしや、なにかのおまちがいで……。」
店員は、にやにや笑いながら、いいにくそうにいうのでした。
「あら、あたしが、持っているとでもおっしゃるの? へんなこといわないでよ。まだ、まんびきするほど、おちぶれちゃいないわ。なんなら、からだをしらべてください。さあ、おくへいきましょう。そして、女の店員に、からだをしらべてもらいましょう。」
たいへんなけんまくです。店員は、青くなって、なにか口の中で、もぐもぐいっています。
そのとき、そばにいたべつの店員が、女の人のかかりの店員の耳に口をよせて、なにか、ささやきました。
「あ、そうだ、あの女の子がいない。お客さまが、おつれになったおじょうさんが見えませんが、どこへいらしったのでしょうか。