Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme

Aozora Bunko

贋品川は、それが指ではない、もっと固いもの、例えばピストルの筒口の如きものであることを感じて、はッとした。

「サア、諸君。這入ってもよろしい」

明智が大声に呼ぶと、待構えていた警官達が、ドヤドヤと入って来た。白蝙蝠団の首領はか様にして苦もなく縄をかけられてしまった。

残る二人の団員も、騒ぎを聞きつけて、コソコソ逃げ出す所を、有無を云わせず取押えてしまった。その内の一人は、嘗つて、屡々浅草公園に現われた、お面の様な美しい顔の青年であった。

一同は三人の虜を引つれて、なおも奥へと進んで行った。途中に、厳重な戸締りをした小部屋があって、耳をすますと中から、コトコトと人の歩いている様な音が聞えて来た。

贋品川は、それを聞きつけて、妙な顔をした。彼はその部屋の中に、本物の明智がいると信じ切っていたのだ。

「あの音かね」明智はクスクス笑いながら説明した。「あれは君、君達が実験用に飼っている兎だよ。兎が僕の靴をはいて飛び廻っているのだよ」

賊の巣窟には、不可思議な外科病院があって、そこの実験用に家兎を飼養してあった。その一匹が靴をしばりつけられて、明智の代理を勤めていたのだ。