Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme
その中に本当の人間が混っていても、ちっとも見分けがつかぬ程だ。
「人形に化けているのじゃありません。もっとうまい変装ですよ」
明智はニヤニヤ笑いながら云った。
「もっとうまい変装? 君は一体何を云っているのだ」
首領は、云い知れぬ恐怖を感じ始めた。何かえたいの知れぬ、不気味千万なことが起りかけているのを予感して、おびえた目で相手を凝視した。
「ハハハ……、分りませんかね」
明智の方でも段々正体を現わして行く。
「つまり、君は、その廻し者が、この部屋にいるというのだね。ところで、この部屋にいる人間は、たった二人、僕と君だ。すると……」
贋品川はどもった。
「やっと分りかけて来ましたね」
「あり得ないことだ。君は気でも違ったのか」首領は真青になって呶鳴った。「あいつは奥の部屋に監禁してある。たった今、部屋の中をゴトゴト歩き廻っているのを、ちゃんと確めて来たばかりだ。あいつが外から帰って来る筈がないのだ。君は青木だ。もう一人の奴ではない」
「ところが、青木でない証拠には、ホラ、僕は君を逮捕しようとしているのですよ。ホラね」
明智は、そう云いながら、相手の背中をコツコツ叩いた。