Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme
それ丈けでちゃんと月給を頂いているのですよ。体のいいサンドイッチマン、も一つ言葉を変えて云えば」と内しょ声になり「つまる所妓夫太郎なんです」
青木は紳士の云うことが余り変なので、面喰った形で、マジマジと相手の顔を眺めていた。
「ある秘密な家がありましてね」と紳士が説明する。「そこへは上流社会の方々、富豪とか大官とか、……………さえも、(殿方も御婦人もですよ)ひそかに御出入なさるのです。と云えば大抵お分りでしょう。こういうことは、普通なれば金壺眼のお婆さんか、辻待の人力車夫が、紹介の労を取るのですが、ホラ、相手方が職業者ではない、身分のある御婦人です。随ってポン引の風采が斯くの次第。ハハハハハその秘密な家はただ場所を提供して謝礼を頂くに過ぎませんが、絶対安全を保証する代りには、謝礼金もお安くありません。そこでお客様を選ぶのにこんな手数がかかるという訳です。お分りになりましたか。失礼ですがあなたなれば、充分資格がおありです。御風采といい、御身分といい、それから珍らしい猟奇者でいらっしゃるのだから」
聞くに従って、愛之助は酒の酔が醒めてしまった。この世の裏側の恐しさではない、世にも不思議なポン引紳士にめぐり合った嬉しさにだ。