Japanische Klassiker mit Furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme
新「仕様がねえな、何処だか些とも分りゃアしねえ」
と云いながら出かけて見ると、更けましたから人の往来はございません。路を拾い/\参りますと、此方の藪垣の側に一人人が立って居りまして、新吉が行き過ると、
男「おい若えの、其処へ行く若えの」
新「ソリャ、此処は何でも何か出るに違えねえと思った、畜生/\彼方へ行け畜生/\」
男「おい若えの/\コレ若えの」
新「ヘエ、ヘエ」
と怖々其の人を透して見ると、藪の処に立って居るは年の頃三十八九の、色の白い鼻筋の通って眉毛の濃い、月代が斯う森のように生えて、左右へつや/\しく割り、今御牢内から出たろうと云うお仕着せの姿で、跛を引きながらヒョコ/\遣って来たから、新吉は驚きまして、
新「ヘエ/\御免なさい」
男「何を仰しゃる、これは貴公が駕籠から出る時落したのだ、是は貴公様のか」
新「ヘエ/\、恟り致しました何だかと思いました、ヘエ」
と見ると迷子札。
新「おや是は迷子札、是は有難う存じます、駕籠の中でトロ/\と寝まして落しましたか、御親切に有難う存じます、是は私の大事な物で、伯父の形見で、伯父が丹精してくれたので、何うも有難うございます」