Japanische Klassiker mit Furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme
賤「え、お内儀が来たとさア、はい只今」
新「よしねえ、来る訳はねえ、病人で居るのだもの」
賤「お前逢って」
新「来る気遣ねえよ」
賤「気遣がないったって、お内儀が迎いに来たのだから嬉しそうな顔付をしてさ」
新「冗談じゃアねえ、嬉しい事も何もあるもんか、来る気遣ねえよ」
賤「只今開けますよ、大事な御亭主を引留めて済みませんねえ」
と仇口をきゝながら、がらりと明けますと、どん/\降る中をびしょ濡になって、利かない身体で赤ん坊を抱いて漸々と縁側から、
累「御免なさい」
と這入ったから、
新「何だって此の降る中を来たのだなア何うしたのだ」
累「貴方がお賤さんでございますか、駈違ってお目に掛りませんが、毎度新吉が上りまして、御厄介様になりますから、何卒一度はお目に掛ってお礼を申し度いと存じておりましても、何分にも子供はございますし、私も疾うより不快でおりました故、御無沙汰を致しました」
賤「誠にまア何うも降る中を夜中にお出なすって、そんな事を仰しゃっては困りますねえ、新吉さんも江戸からのお馴染でございますから、私は此方へ参っても馴染も無い