Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

すさのおのみこと

素戔嗚尊

芥川 竜之介

Lesen Sie 素戔嗚尊 (すさのおのみこと) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.917 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

八

」

素戔嗚は両腕を胸に組んで、やはり傲然と返事をした。

八

女たちは彼の答を聞くと、もう一度顔を見合せて笑い出した。それが素戔嗚尊には腹も立てば同時にまた何となく嬉しいような心もちもした。彼は醜い顔をしかめながら、故に彼等を脅すべく、一層不機嫌らしい眼つきを見せた。

「何が可笑しい?」

が、彼等には彼の威嚇も、一向効果がないらしかった。彼等はさんざん笑ってから、ようやく彼の方を向くと、今度はもう一人がやや恥しそうに、美しい領巾を弄びながら、

「じゃどうしてまた、あすこから下りていらしったの?」と云った。

「鳩を助けてやろうと思ったのだ。」

「私たちだって助けてやる心算でしたわ。」

三番目の娘は笑いながら、活き活きと横合いから口を出した。彼女はまだ童女の年輩から、いくらも出てはいないらしかった。が、二人の友だちに比べると、顔も一番美しければ、容子もすぐれて溌溂としていた。さっき竹籠を投げ捨てながら、危く鳩を捕えようとしたのも、この利発らしい娘に違いなかった。彼は彼女と眼を合わすと、何故と云う事もなく狼狽した。が、それだけに、また一方では、彼女の前にその慌て方を見せたくないと云う心もちもあった。