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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

と喜三郎。

「明神様へお詣りをしてから、定吉は境内にある見世物が見たいと申しましたが、私は頭痛持で、あんなものを見ると、眠られなくて困りますので定吉だけを入れて、私は一人外に待っておりました」

「時刻にして、どれほどだ」

「半刻ともかかりません」

「見世物はなんだい」

「竹田人形でございます、暮からズーッと掛っております」

「フーム」

喜三郎は唸りました。定吉と半刻でも離れていたとすれば、その間に三組町まで飛んで来て、お駒を殺して、また元の場所へ帰られないものでもない――と思ったのでしょう。

平次はお仙の顔と、喜三郎の顔を等分に見比べておりましたが、

「真砂町の、済まないが、俺にちょいと任せては貰えないか、少し訊いておきたいことがあるが」

変なことを言い出します。

「いいとも」

喜三郎は素直に身を引きました。お仙に関わる疑いが濃厚になると、平次に任せて、もう少し証拠固めをしておこうと思ったのでしょう。

「お神さん、――つかぬ事を訊くようだが、平常お前さんとお駒との間は、どうだったろう?」

「ハイ」

「正直に言って貰いたいが――」

「表向きは何にもございませんでしたが、やはり生さぬ仲で、お互に辛いことも、泣くこともございました」